謹賀新年

本年もどうぞよろしくお願い致します。

年末年始は実家で過ごし、ほぼ例年どおりでした。
昨日は、
佐藤多佳子さんといっしょに、上橋菜穂子さんのお宅にお呼ばれしてきました。
まったりくつろいで、
ひさびさにおしゃべり延々。

上橋さんは、
池袋ジュンク堂にて、昨年11月から半年間、
「作家書店」を開いています。
上橋さんが厳選した本が700冊くらい、棚に並んでいます。

ジュンク堂書店公式サイト 上橋菜穂子書店

この1月からは数回、上橋さんのトークイベントも開催されるそうです。

『三人寄れば、物語のことを』(青土社)の三人でも、
もしかしたら鼎談トークができるかもしれません。



CREAで対談

今月7日発売の「CREA」1月号(文藝春秋社)に載る、
「本にまつわる四方山話」という見開きの対談コーナーで、
阿部智里さんとお話ししてきました。

『烏に単は似合わない』に始まる、
異界「山内」を舞台としたファンタジー、八咫烏シリーズの作家さんです。
現在5巻まで発売のシリーズは、つぎの1巻で第1部を閉じるとか。
小学5年生のとき『空色勾玉』に出会ったことを、
生き生きと語ってくださいました。

阿部さんのお薦め本が、『カラスの教科書』(松原始著・講談社文庫)で、
私もこの本は単行本で買っていたもので、楽しかったです。





古事記えほん4 いなばの白うさぎ

小学館

日本の神話 古事記えほん【四】
『いなばの白うさぎ ~オオナムヂとヤガミヒメ~』

監修・三浦佑之  絵・山村浩二  文・荻原規子

2016年12月5日発行      定価1700円+税

Photo

「古事記」の子ども向け絵本は、「いなばの白うさぎ」がいちばん有名ではないでしょうか。
私自身が知ったのは童謡絵本で、三歳ごろでした。母にメロディを教わりました。

「おおきなふくろを かたにかけ だいこくさまが来かかると
ここに いなばの白うさぎ かわをむかれて赤はだか」

「だいこくさまは あわれがり きれいな水で身をあらい
がまの穂わたにくるまれと よくよくおしえてやりました」
(このあと、3番と4番あり)

文部省唱歌だそうです。もう、歌えるお母さんもあまりいないでしょうね。
童謡絵本では「桃太郎」や「浦島太郎」や「うさぎと亀」などの唱歌と並んでいたと思います。
そのため、
白うさぎが毛をとりもどしてめでたしの話だと、長らく思っていましたが、
「古事記」を読めば、じつはもっと大人のお話でした。ヤガミヒメへの求婚話なんです。
それでもやはり、うさぎとワニ(サメ)の挿入話はおもしろい逸話です。

山村浩二さんの絵による白うさぎをお楽しみください。なんとシュモクザメの登場で、モンスター感あふれます。シュモクザメというのはサメにめずらしく群れで行動するそうで、このお話にもふさわしいと言えるでしょう。
店頭に並ぶのは、12月3日ごろだそうです。



かつくら秋号の特集

桜雲社の小説ファン・ブック
「Katsukura vol.20 2016秋号」(2016年10月25日ごろ日発売)で、
巻頭特集を組んでいただきました。

Photo_3
ロングインタビューが載っています。こまかい字でぎっしりです(笑)。
前身の雑草社「活字倶楽部」のころから、
何度かインタビューのお世話になっている編集部さんです。

旧「活字倶楽部」の巻頭特集は2006春号で、まるっと10年前でした。
「西の善き魔女」コミカライズが雑誌掲載中で、アニメ放映の直前、「RDG」シリーズはまだ書いていない時期でしたね。

「RDG」でもインタビューを受けたことがあるので、
今回のロングインタビューは、「RDG」以後の作品を語りました。
「エチュード春一番」シリーズや『あまねく神竜住まう国』の話が詳しく、
源氏物語を訳した『紫の結び』や古事記絵本についても、
かなり触れています。
読者イラスト投稿をくださったかたがた、嬉しく拝見しました。
本当にどうもありがとうございました。



タイガのサイン本

講談社タイガ一周年記念で、
フェアやイベントが開催されるようです。

それらに合わせて、昨日
「エチュード春一番」の1巻、2巻、
それぞれのサイン本を、改めて作ってきました。

希望のあった書店さんに配るのだそうです。
編集部としては、
サイン本のある書店の情報をネットなどに載せたいけれど、
いろいろな配慮も必要で、
リストを公表できないと聞きました。

必ずしもフェアとは連動せず、
あくまでサイン本を希望したところだそうです。

なので、たまたま見かけたら、なるほどと思ってください。
けっこうたくさん作ったんですよ。



古事記えほん3 やまたのおろち

小学館

日本の神話 古事記えほん【三】
『やまたのおろち ~スサノオとクシナダヒメ~』

監修・三浦佑之  絵・伊藤秀男  文・荻原規子

2016年9月19日発行      定価1700円+税

Photo

月遅れになりましたが、「やまたのおろち」の刊行です。
書店に並ぶのは17日頃だそうです。

伊藤秀男さんの表紙からすでに迫力があります。
赤が印象的な絵のゆたかな生命力、
ワイルドさとユーモアがあるところ、
(作り手側では、オオゲツヒメに人気ありました)
楽しんでいただけると思います。

日本神話でもっともよく知られた話の一つである、
やまたのおろち退治。
乱暴者スサノオが、力まかせに退治したのではなく、
知力の勝利であり、
地上に作物や文化をもたらした神だったことは、意外に知られていないのでは。
イメージとはちがって、文化英雄だったのですね。

次巻は、当初の予定より早め、今年中に刊行できそうです。
これも有名な「いなばの白うさぎ」です。



来月に変更です

……一部でツイッターに、新刊案内が8月17日で流れているようですが、
小学館『古事記えほん(三) やまたのおろち』は、
事情により、
刊行予定が9月に延びました。
どうぞご了承ください。

それにしても、
「シン・ゴジラ」の、あの作戦名にはびっくりでした。

やまたのおろちに、スサノオたちが、
「この上なく強い八潮折(やしおおり)の酒」を飲ませるんですが。
絵本にも、そう書きましたよ。
どうぞお楽しみに。




エチュード春一番2

講談社 講談社タイガ

『エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ』

2016年7月19日発行  定価720円+税

Photo

勝田文さんのカバーイラストは、氷川神社の二の鳥居ですね。
1巻とはまただいぶ違った印象です。
内容も、少し違うふんいきかもしれません。

大宮氷川神社、私も参拝してきました。
以前、『薄紅天女』でちらっと出したことのある、ご縁のある神社だったのですが、
しっかり調べたのは最近で、
知らないことがずいぶんありました。


ミス・ビアンカ

岩波書店 岩波少年文庫

『ミス・ビアンカ ダイヤの館の冒険』

マージェリー・シャープ作  渡辺茂男訳

2016年7月15日発売   660円+税

Photo_2
解説文を書かせていただきました。
『ミス・ビアンカ くらやみ城の冒険』に続く、第2巻です。
私は小学生のころ、第1巻を読み(続編は、なかなか刊行されなかったのです)、
大好きだったので、
その思いの丈をつづりました。

当時は第1巻のタイトルが『小さい勇士のものがたり』だったんですよね。懐かしいなあ。
第2巻は、原題が『ミス・ビアンカ』という、さらにビアンカ中心のストーリーです。


古事記えほん2 天の岩屋

小学館

日本の神話 古事記えほん【二】
『天の岩屋 ~アマテラスとスサノオ~』

監修・三浦佑之  絵・大畑いくの  文・荻原規子

2016年6月27日発行      定価1700円+税

Photo

第二弾は、これも古事記で有名な、アマテラス大御神の天の岩屋隠れです。

三浦先生も解説に書いておられますが、
「高天原」という天空の国で起きた事件が語られるのは、
このエピソードひとつだけです。
雲の上のことだと思っていたら、地面があって田んぼに稲が実るらしいし、馬がいるし、
いろいろと不思議です。

スサノオの悪さも、わけがわからず、
アマテラスとスサノオが男神や女神をつくった「うけい」の話も、
そうとうわけがわかりません。それこそが神話、かもしれません。

昔は通じていた意味があっても、今は学者の説で知ることになります。
でも、わからなくても、場面に力があって記憶に残ります。
子どもだと特に残ると思うのでした。私自身がそうでした。

アメノウズメの踊りのシーンや、そこでの鏡の使い方も、忘れられませんでした。
大畑いくのさんの、
幻想的で迫力のある油絵でお楽しみください。
書店に並ぶのは、24日頃だそうです。


«2巻は再来月に

January 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ