厳寒ですね

……今年は、講演依頼を一つもお引き受けしていません。

もう、いくつもおことわりしてしまい、そういった先方に何かの選別があるわけではないので、たいへん申し訳なく思っています。

基本的にしない人間だと思っていただけると、とてもありがたいです。

サイン会も、かなり渋っていたのに、あの手この手で説き伏せられましたー。


愛読者のかたに会うのが、いやなわけなどありません。お会いすると、とても感動することばかりなため、

逆に、自分を甘やかしている気分になるのでした。

作中人物が好かれることは、とてもとてもとても喜ばしいことで、有頂天になれるのですが、それは私のことじゃないから……という気持ちです。


先週は、児童文化評論の野上暁氏との対談、今週は、現役大学生のインタビューという、雑誌掲載の取材を受けました。

そういうことも、おことわりすることがあるくらいで。

もの書きというのが、私の本業なので。

……新年パーティにも出て来ないと、同席した担当にちょっと言われてしまいましたが、ある意味、優先順位のもんだいなのでした。


サイン会・・・あります

徳間書店より、2月17日発売予定のエッセイ集、『グリフィンとお茶を~ファンタジーに見る動物たち』の刊行にちなみ、

紀伊國屋書店・新宿南店で、サイン会をすることになりました・・・・・・

2月19日の日曜日、13時からです。

先着200名様の整理券を配りますので、

詳細は、紀伊國屋書店サイトでご覧ください。


新刊予約の他に、徳間書店刊の既刊5点がサインの対象になる、そうです。(私も初めて知りました!)

あまり、やらないことなので、来ていただけると、とてもうれしいです。


冷え込み

寒さの底、と、気象情報で言っていましたが、寒いです。

関東は、カラカラ天気で風が寒いです。


12月からずっと、ルーフバルコニーの水盆が凍りつくので、夕方にはこぼしておくことを続けています。

例年より早かった気がするから、暖冬ではないですね。まず、まちがいなく。

今朝は、この冬一番の冷え込みで、マイナス6度とか言われていました。


例年より長く、暮れ正月に実家に泊まったので、スズメとキジバトに餌と水がやれなかったことを、心配していたけれど、

三が日過ぎてもどって、また餌と水を出したら、忘れた様子もなくすぐに集まってきて、うれしいような、気の毒なような――でした。

この寒い時期、忘れていいほど豊富に餌はないってことです。私がいないあいだは、ありつけない餌を、必死に待っていたんだろうな。

毎年、この時期になると感動するけれど、今日など、水盆の水をみんながうれしそうに飲みます。地表の水が、どこも凍りついて、なかなか飲めないのだなと思います。

野生に生きるのはたいへん。



今年の予定

本年もよろしくお願いします。


お正月は、ほぼ例年通りの過ごし方でした。

元日の午後、近所の神社に初詣に行ったとき、かなり大きな地震があったみたいです。

私は何も気づかなかったんです。家族も、「境内の電球が揺れていたから、たぶん地震だった」と、言ったきりで、その後は忘れちゃいました。

昨日、乗ったタクシーの運転手は、「3・11再来だと思って、生きた心地がしなかった」そうで、何も知らなかったと話したら、「そういう生き方をしたいですね」と言われました。

すみません、こういう生き方らしいです。そういえば3・11のときも、揺れに対しては、鼎談の3人中私だけ反応が呑気だったっけ……震え上がったのは、TVを点けてからでした。


今年の予定は、

2月中に、徳間書店の「本とも」に連載したエッセイが本になるのが最初ですね。

書き下ろしを加え、タイトルが変更になります。『グリフィンとお茶を~ファンタジーに見る動物たち』です。

文庫の『RDG3 夏休みの過ごしかた』は、たぶん、6月くらいに予定されています。

問題は、RDGの6巻をいつ刊行するかですが、これは、書き上がらないことにはお話にならないので、なるべく早く仕上げるようがんばります。

とりあえず、6巻を全力で書いて、後はそれから……ですね。



小冊子&ポストカード

……公式サイトに載ったので、こちらでもお知らせします。

12月中に発送する準備をすすめていましたが、少し間に合わなかったそうです。


  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※

RDG特別キャンペーンに、応募数3600通を超えるたくさんのご応募いただきありがとうございました!


小冊子&ポストカードセットはただいま制作中です。
当選された方には2012年1月中に、300名様のお手元に届く予定です。

当選の発表は発送をもってかえさせていただきます。
お客様からの電話等による当確のお問い合わせには、お答えできません。

【発送に関するお問い合わせ】
角川書店 読者サービス係
[RDG]特別キャンペーン抽選プレゼント係
TEL:03-3494-0385
(平日9:00~17:00、土日祝日、年末年始、特定日は除く)

  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※



本当にたくさん応募をありがとうございました。

倍率12倍になってしまったことが、たいへん申し訳ないです。

もう少し多くのみなさんに公開できるよう、後で何か工夫できたらと考えています。



文庫RDG2

角川書店   角川文庫

『RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧』

2011年12月25日発行     定価552円+税

Photo


公式サイトの発売日は、22日ですね。

じつは、近所の本屋さんで21日夜、店頭に見ましたが……奥付の日付で示せば25日なのでした。


ええと、「アニメ化企画進行中」という、派手なオビがつきました。

文字通りの「企画」「進行中」なので、これ以上のことが何も言えないです。

まだ、先の話と思ってください。

出すのが早いなーと、思っていたものです。



島根版

朝日新聞島根版の記者さんが訪ねてきて、インタビューを受けました。

米子空港から飛んで来たそうです。

来年「古事記」編纂1300年を迎えるにあたり、1月に、「古事記」の中でも地元・出雲神話に力を入れた紹介記事を、島根版に掲載する企画だそうで、そのための取材でした。

最近、とみに、「古事記」は出雲神話が尊いと思っていたところだったので、

思わず熱く語ってしまいました。


「古事記」のなかの古層と思える部分だからですが、そうは言っても、

このごろの私は、日本古来のもの、というところには執着しなくなっています。

渡来文化の軽視はいけない。

『秦氏の研究』(大和岩雄著・大和書房)を読んだら、見事なくらい私の関心事と一致していたことが大きいです。

今までの日本史では、大きく取り上げられなかった部分。


源氏物語

師走になりましたね。

「ヨムヨム」に書いたエッセイは、2007年の話でしたが、「源氏物語」映画の封切りを控えて、

角川文庫の書棚が関係本で賑やかなのを見て、思い出したところはあります。

「源氏物語」五十四帖を、原文で一気に通読すると初めてわかることがある、というのが話題の一つでした。

で、エッセイには書かなかったのですが、通読して個人的に感じたことの一つが、

「後半、文体が異なるのは、どう見ても明らか」ということでした。

中途から、あれ?と思いますが、特に「宇治十帖」は、同じ人とも思えない文章で、もう変でたまらないほどです。


でも、複数作者説は、学界で否定されているし、どうしてこう思ってしまうのかなーと、ずっと不思議に思っていました。

先日読んだ、『源氏物語はなぜ書かれたのか』(井沢元彦著・角川文庫)の巻末には、上野誠氏との対談が収録してあり、そこで上野氏が、

国文学者にとって、多作者説は「禁断の実」であって、死守せねばならない最後のパンツ一枚だと語っておられました。

それもよくわかる話だと、深く納得したのでした。


ヨムヨム・エッセイ

新潮社

「yom yom(ヨムヨム)vol. 23」

2011年11月25日発売   特別定価780円

(こんな雑誌)


4pの短いエッセイを寄稿しました。

「平安のテンポ」  読書にまつわる話題です。


ブレードランナー

きのう、NHK・BSで、映画「ブレードランナー」ファイナルカット版を見ました。

1982年の作品です。リドリー・スコット監督による再編集は2007年。

ファイナルカット版を見たのは初めてだけど、大きく違っているとは思わなかったかな。

当時の輝きを忘れずに見られる、数少ない映画の一つです。ハリソン・フォードが若い若い。ショーン・ヤングは、まんまラファエル前派のファム・ファタール。


原作とは、まったく違う(けれどもいい)作品という、かすかな憶えだけがあって、原作を忘れているので、読み返したくなったけれども、

原作の文庫を買って、処分して、もう一度買い直したところまでしか記憶になく、それをまた処分したかどうかは、もう思い出せなかったのでした。

決意を固めて家捜ししたら、埋もれた本棚の一番下から発掘しました! 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(ハヤカワ文庫SF) すごく嬉しかったー!!


フィリップ・K・ディックが、この作品を書いたのは1968年、邦訳されたのは1977年です。

20代の私には、この作品のうやむやな運びと結末がよくわからなかった。けれども、今読むと、映画の内容とはまったく別の次元に焦点があるのが、やっとわかると思いました。

スコット監督の映画は映画で完成度の高いものだけど、ディックが書いたものは、そこから三つくらい違う層にある……

人間以上に優秀なアンドロイドと、人間の差がどこにあるかの究極の境を<共感能力>に求めてみた……という、シミュレーションでできているのでした。ストーリーはその周囲をふらふらと回っている。

映画と完全に重なるのは、その<共感能力>テストの設問だけです。

しかし、これって、つい最近になって脳神経科学で指摘されるようになった<ミラーニューロン>のことですよね。そう考えたら、心底敬服しました。


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