文庫「あまねく神竜住まう国」

徳間書店 徳間文庫

『あまねく神竜住まう国』


2018年9月15日初刷    定価650円+税


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2015年刊行の単行本が文庫になりました。
発売予定日は、7日になるようです。

流刑地の伊豆を舞台にした、少年・源頼朝が主人公のお話です。
『風神秘抄』の後日談であり、
そちらの主人公だった、草十郎と糸世が重要な脇役として登場するので、
『風神秘抄』から読むことをおすすめします。
解説には阿部泰郎教授が、源頼朝の時代と文芸を詳しく語ってくださいました。
ありがとうございました。





8月に

1988年の今日、

旧福武書店版の『空色勾玉』が出版されました。


Magatama

これまで、デビュー作の日付を意識したことなどなかったのですが、
やはり、30周年記念フェアが行われているせいですね。
8月半ばに合わせてフェアを開いた書店さんもあるようです。ありがとうございます。

そういえば、デビュー作がなぜこの時期だったかというと、
「7月、読書感想文課題図書がいっきに並ぶので、8月の新刊は毎年少ないから」
と、編集氏から児童書の出版事情を説明されたのを思い出しました。つまり、名もない新人の本を押し込むには比較的楽だったのです。

88年当時は、今より課題図書の指定が限られていて、児童書コーナーに山と並んだものでした。そして、夏休みに平台に並ぶ本は戦争児童文学が目立っていました。原爆の日も終戦の日もある月ですから、それも当然のことです。
書店へ行って、児童書コーナーをながめ、
自分の本は場違いだろうし、埋もれて売れないだろうと思いました。そうでなくとも、ファンタジーは売れないのがそのころの常識でした。


なのに、こうして今まで出版され、今も新たに読んでくださる人がいるのが夢のようです。本当に幸運な本だったと思います。



キャンパる・インタビュー

毎日新聞夕刊24日掲載の、
学生記者がつくるページ「キャンパる」で、
インタビューを受けました。
ネットでも読むことができます。


キャンパる  インタビュー・会いたい人 作家 荻原規子さん

https://mainichi.jp/articles/20180724/dde/018/100/021000c


早稲田大学後輩のお嬢さん2名でした。
楽しくおしゃべりして帰りました。





30周年記念フェア

徳間書店の企画で、
7月、8月に、デビュー30周年記念フェアを行います。
ご賛同くださった書店さん、本当にありがとうございます。

開催中にフェアの本をお買い上げのかたには、
非売品の記念小冊子をさしあげます。
10×15センチの小さなリーフレットです。

特典感があるのは、
カバーを、幻の旧福武書店版『空色勾玉』のカバーイラスト(いとうひろし画)にしてあること。
そして、
勾玉三部作、『風神秘抄』、『あまねく神竜住まう国』の紹介に、
佐竹美保さんの書き下ろしイラストがつくことですね。

さらには、以前『<勾玉>の世界』に掲載していた、
『空色勾玉』スピンオフの『潮もかなひぬ』全文を、がんばって再録してあります。
(ルビかと思うような小さな文字になっているのですが)
よろしければお手元にどうぞ。




「源氏物語 つる花の結び」上下

理論社

『源氏物語 つる花の結び』上下

訳 荻原規子      定価1700円+税

2018年6月発行(発売日は12日ごろ)

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源氏物語の訳しおさめになります。これで五十四帖がそろいました。

空蝉、夕顔、末摘花といった、有名な話が『つる花』に含まれます。
そして夕顔の娘、玉鬘(たまかずら)が主人公となる十帖へと続きます。
さらに光源氏の息子の逸話「夕霧」と、光源氏没後の玉鬘の話もあります。

『紫の結び』に見てきた光源氏とは、また少し異なる視点の源氏であり、これはこれでおもしろいのです。源氏物語とは一筋に流れる物語ではないことが、よくわかるようです。

巻末に、国文学者・三田村雅子氏がお言葉を寄せてくださいました。
この上なく感謝しています。何よりも報われる思いがしました。



 

アースデイ・バースデイ

4月22日がアースデイだということは、
私が生まれた後に設定されたもので、あまり関連づけて考えませんでした。
でも、今年、
Googleトップで視聴できる、ジェーン・グドールのメッセージは、
たいそう心にしみます。

アースデイに重なっていることが、初めてうれしいと思いました。




新国語便覧

今年4月以降の高校国語科副教材用に編集された、

『トータルサポート新国語便覧』(大修館書店)

「源氏物語」ページのミニコラムに、
拙著『源氏物語 紫の結び』(理論社)の後書きの一部が採用されました。

「この物語は、読まない人から思われているほど、理想の美男子にうっとりするための読み物ではありません」
と、その前後の文章です。
差し出がましい意見でしたが、参考に足ると見ていただいたことが嬉しいです。

見本を1冊送っていただきました。
オールカラー印刷の、贅沢な内容の便覧でした。

平安時代の衣食住にかかわる資料はかなり詳しく、
カラーのおかげでよくわかることがたくさんあります。
思い描きにくい「袿(うちき)」「小袿(こうちき)」の違いも図で見てわかるし、
寝殿造りの家屋の内部もばっちり見られます。

「源氏物語」には14pも割いてありました。
私が感動したのは、理想の邸宅「六条院」の想定模型写真が、
高校の便覧なのに載っていたことでした。

『紫の結び(一~三)』『宇治の結び(上下)』を読むときにも、
この便覧が手元にあったらいいのにと、願わずにいられませんでしたよ。
ものの説明は細かく扱わずに進めた訳書になっているので。

最終刊行となる『源氏物語 つる花の結び(上下)』は、
今年6月初めごろの予定です。
『紫の結び(一~三)』と巻を分けたことで、スピンオフを挟む構造がよくわかるところ、
なかなか興味深いのではと思います。



「不思議に会いたい」

偕成社

日本児童文学者協会70周年企画
『児童文学10の冒険   不思議に会いたい』

日本児童文学者協会編

2018年3月5日発売   定価2200円+税
 
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<収録作品>
「リズム、テンポ、そしてメロディ」  荻原規子
「でんぐりん」    正道かほる
「ルチアさん」    高楼方子
「雪の林」      やえがしなおこ
「蝶々、とんだ」    河原潤子

「リズム、テンポ、そしてメロディ」は、『<勾玉>の世界 荻原規子読本』からの再録ですが、もともとは雑誌「日本児童文学」90年1月号が初出でした。
新人賞をいただいた年に短編寄稿の依頼があり、お断りできないと必死で提出しました。

まだ満足できる形になっていなかった『これは王国のかぎ』(93年)の、プロトタイプと言えます。作者にとってはなかなか忸怩たるものがあったりします。



 

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

2018年、平成も30年の節目を迎えましたね。
私のデビュー作『空色勾玉』は、刊行が1988年8月だったので、
これも今年、30周年を迎えます。
刊行後半年も立たずして、昭和天皇の御葬儀を目にした驚きを、
今でも思い出します。

昨年12月21日発売だった『RDG レッドデータガール 氷の靴ガラスの靴』では、
本とコミックの情報マガジン「ダ・ヴィンチ」のインタビューを受けました。
1月6日発売の2018年2月号「今月のブックマーク EX」のコーナーに載っています。

それから、角川書店「本の旅人」平成30年1月号に、
八咫烏シリーズが人気の作家・阿部智里さんが、『RDG レッドデータガール 氷の靴ガラスの靴』のレビューを載せてくださいました。
高柳一条びいき(犬好き)でいらっしゃるそうで、温かい御寄稿をいただき、深く感謝しています。

昨年一年は、おおむね、
『源氏物語 蔓花(つるばな)の結び』上下巻の原稿に精神をもっていかれた感じでした。
光源氏と「中の品」の女性たちのいきさつをまとめた巻であり、刊行すれば『紫の結び』『宇治の結び』と合わせ、全五十四帖をもれなく訳出したことになります。
今年の前半には、刊行できる予定です。
光源氏の一生とは、愛妻・紫の上が関わる『紫の結び』(一~三)がメインストーリーになるものの、
作者・紫式部の階級は「中の品」であるだけに、
やたらに魅力的な話が多いのですよ。



単行本「RDG 氷の靴 ガラスの靴」

KADOKAWA 角川書店

『RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』

2017年12月21日発行     定価1500円+税

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すでに著者見本をいただきました。予定通りに21日以降、書店に届くでしょう。手に取ってくださると嬉しいです。

このすてきな真響(まゆら)を描いてくれた酒井駒子さんには、どう感謝してもし足りない思いでした。和テイストの馬と龍も、酒井さんの絵として貴重な一品ですね。

見本の出た日、担当編集さんと酒井駒子さんと3人で打ち上げのお食事会をしました。
持参した『森のノート』(酒井駒子著・筑摩書房)に、その場でサインをいただいて、山荘の暮らし方について楽しくうかがってきました。



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