秋の日の
きのうは雨で、
今日はやけに暑かったけれども、
もう夏ではない、湿度の低さをまざまざと感じました。
キンモクセイが香り、彼岸花の紅さが目にしむ。
朝夕の短くなったことを知り、夕焼けの赤さや新月の白さにはっとする。
鮮やかな、これからの季節が好きです。
もっとも、特大台風がそれていってくれるおかげで得られた平穏であって、
地球の温暖化は、とても嘆かわしいですね。
年々、脅威に感じるような。
秋に、なぜかしらわくわくする気持ちは、春を迎える気持ちとおなじく、
何百年何千年ものあいだ、この季節に豊富になる食材を採集していた、
縄文時代の祖先から受け継いだ本能だという気がします。
おいしくみのる木の実に木の子。
都会っ子と言えるわたしは、
お金をはらわずに得られる「幸(さち)」というものを、
いい年齢になるまで、知らずに生きて来ました。
農民になることを選んだ、弥生時代以降の土地を耕す人々も、
純粋な採集の喜びは、ある程度手放していたような気がします。
われわれを取り巻く大きな存在からの、無償の贈り物。
そのように感じ取れる、野山の木の実や木の子、海川の魚介、矢で射止めるけもの。
弓矢にあたったけものに、感謝をささげる気持ちは、
今年もきっとと思う地点に出向いて、キノコが採れたときの気持ちの延長です。
人間を超えた大きな存在への、畏敬の気持ち、
だれに強制されることもない、感謝する気持ち。
そういうものをもってこそ、われわれ人間は生物として豊かに生きていられたのだと、
そんなことを、秋という季節は考えさせてくれます。


Comments
お金を払わずに得られる「幸」
この一文を読んで、ハッとしました。
そういったものを知らずに、僕もここまで来た気がします。
最近、近所の野良猫と少しずつ仲良くなってきて、、もっとも食べかけのハンバーガーを分け与えてたりしてた結果なのですが…
ある日、その猫さんと遭遇するエリアとは少しばかり違った場所を歩いていたんですよ。
すると、後ろの方からにゃ~と鳴き声。
振り返ると、その猫さんが路地の真ん中に立って、僕を見ていました。
なんだかとっても幸せな気分になりました。
その後、体調はいかがでしょうか。気にかかります。
Posted by: Mizutani | October 01, 2006 at 05:41